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帰りの電車で思う事

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パイパー

野田秀樹作・演出の「パイパー」を見て参りました。
渋谷のシアターコクーンでの上演でした。

地球人が移住した1000年後の火星での話で、
人類は、「パイパー」という機械のような生物のようなモノと共に移住し、
その「パイパー」は、人類の幸せの為に、暴力や憎悪を吸い取ってくれていた。
そして、火星に移住した人類は、その自身の幸せの値を「パイパー値」として計り、
永遠の幸せの数値「8888」を目標にしていた。
しかし、1000年後の火星は荒廃していて、「パイパー」も人間を襲う恐れられた存在になっている。

また、移住後から人間の鎖骨には、「おはじき」が埋め込まれるようになっていて、それは、その人の一生を記録する。
死んだ後に取り出した物を、自身の鎖骨に当てれば、その「おはじき」の持ち主の過去が骨伝導で伝わり、映像として見える様になっている。

二人の姉妹とその父親が、「おはじき」で、過去を振り返りながら、
なぜ、この火星が荒廃してしまったかを、紐解く物語。


ナンセンスな設定で、内容も異色な物なので、簡単な説明が、難しいのですが、
「欲望」とは、「信頼」とは、
「歴史」とは、「真実」とは、
そんな事を、考えるきっかけになる舞台でした。

二人の姉妹の母親が、荒廃してしまった町の様を語る場面で、
松たか子と宮沢りえの、掛け合いでの見せ場のシーンがあり、
長尺の台詞を、物凄いスピートでまくし立て上げられる様は、
本当に圧巻の一言でした。すばらしかったです。

「パイパー値」の説明をしましたが。
人間は、何を思って「幸せ」とするのか。
そして、それは数値化出来る物なのでしょうか?

幸せは、自身の気持ちの中にある物であり、
数値として見せられて、納得出来る物でもないと思います。
しかし、それがきちんと数値として計れて、その値を見せられてしまうと、
それを鵜呑みにし、自分自身で悪循環を生み混乱し、延いては崩壊してしまう危険性もあるかもしれないと、怖くなりました。

人類の社会の制御を機械に任せるような、
2001年宇宙の旅の「HAL 9000」や、
手塚治虫の「メトロポリス」の世界を、思い出しました。
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そういえば、広告の効果測定の一つに「満足度調査」や、ターゲットの目の動きを追い、
実際の注目率を追うものや、ネット上のブログの書き込みなどをトラッキングし、
その商品イメージが、ポジティブかネガティブかを判断する物など、
様々な「数値」化の方法があります。
それぞれの指標を、「数字として」鵜呑みにするのではなく、
その原因や経緯を、自身の頭で考え、それをうまく生かして自分の物にしていく姿勢が
必要なのだと思えます。

stp1pyokota | URL | 2009-03-02(Mon)03:31 [編集]


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